アルゼンチン北西部カタマルカ州およびボリビア国境付近
テフロカクタス ゲオメトリクスは、ウチワサボテン属(Opuntioideae)に属するサボテンで、 灰色から紫色を帯びた球状の茎節を形成します。茎節の直径は約4〜5cmで、 複数の球体が積み重なるように成長します。表面には3〜5mm程度の短い刺がまばらに生え、 球体に沿うような配列を示します。成長速度は非常に遅く、茎節が1〜2年に1節程度しか増えません。 成熟株では淡いピンク色から白色の花を咲かせます。
原産地では強い日射と昼夜の寒暖差が大きい乾燥地帯に自生しています。 日本での栽培では、春から秋にかけて十分な日光を確保しつつ、 真夏は過度な高温や直射日光を避けるため適度な遮光を行います。 日照不足は徒長や色の褪色を引き起こす要因となります。
比較的耐寒性がありますが、高温多湿には弱い性質を持ちます。 通風の良い環境での管理が重要です。特に夏季は過湿を避け、 用土が完全に乾いてから控えめに潅水します。
春と秋の成長期には、用土が乾く前にたっぷりと水を与えます。 過剰な水やりは徒長や根腐れの原因となるため注意が必要です。 冬季は休眠傾向が強まるため、水やりを減らし乾燥気味に管理しますが、 根の乾燥しすぎを防ぐために月数回、暖かい日に少量の水を与えます。
成長期に薄めた液体肥料を施すか、植え替え時に緩効性肥料を少量混ぜ込むことで 健全な生育を促します。
茎節は取れやすく、植え替えや移動時の取り扱いには注意が必要です。 開花のためには冬季に一定の低温環境に置くことが有効とされています。
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