★ステファニア ピエレイ(Stephania pierrei)の特徴:
- 原産地:カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム
- 成長した株の特徴: ステファニア ピエレイは、そのユニークな木質の塊茎(コーデックス)が魅力の多年生つる植物です。塊茎は直径20cm、時には25cmにも達し、存在感のある姿を見せます。この塊茎からは、最大8mにもなるしなやかなつるが伸び、複雑なモザイク状の葉脈が美しい小さな円形の葉をつけます。春にはまず可憐な黄色の花を咲かせ、その後、生命力あふれる葉が展開します。冬には葉を落として休眠期に入り、次の季節への準備をします。その丸い塊茎と優雅なつる性の成長は、見る者を惹きつけますが、塊茎が大きく成長するには2~3年かかるため、ゆっくりとした変化を楽しむことができます。
- 育成の際の注意点:
- 日当たり: 明るく柔らかな間接光を好みますが、比較的弱い光でも育ちます。ただし、窓辺など光が十分に当たる場所に置くことで、茎が徒長するのを防ぎ、バランスの取れた美しい株に育ちます。
- 水やり: 根腐れを防ぐため、水はけの良い用土が必須です。土の表面が乾いてからさらに2~3日経ってから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えてください。熱帯地域原産のため適度な湿度を好みます。水やりは、土の乾燥状態を指で確認し、植物の様子を見ながら調整してあげてください。目安としては、成長期は1~2週間に1回程度。冬になり葉が落ちて休眠期に入ったら、月に1回程度、鉢の半分程度の水やりにとどめ、乾燥気味に管理しましょう。
- 温度: 理想的な生育温度は20~38℃ですが、5~43℃の幅広い温度に耐えることができます。冬は5℃以上の暖かい室内で管理し、低温による成長の停滞や落葉、変色を防ぎましょう。極端な高温時には、葉焼けや脱水症状を防ぐため、水分補給を増やし、日陰に移動させるなどの対策が効果的です。
- 剪定: 健康な成長を促し、美しい樹形を保つために、早春または晩冬に剪定を行いましょう。枯れた茎や弱い茎を取り除き、お好みのサイズに整えることで、より魅力的な姿を楽しめます。
- その他: 塊茎植物の中でも比較的育てやすく、初心者からベテランまで、幅広い植物愛好家におすすめできる品種です。ベトナムでは「ビン ヴォイ」として親しまれ、伝統医療にも用いられてきた歴史を持ちます。そのユニークな姿と希少性から、観賞用として非常に人気の高いコレクターズプランツです。
- 別称:
- ビン ヴォイ (binh voi)
- ステファニア エレクタ (Stephania erecta)
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