★フィランサス ミラビリス(Phyllanthus mirabilis)の特徴:
- 原産地: タイ、ラオス
- 成長した株の特徴: フィランサス ミラビリスは、銀白色の表皮をもつ豊かな塊根と、美しい葉が特徴の魅力的な植物です。成長は非常にゆっくりとし、自然界では高さ8mにまで成長します。しかし、私たちが普段目にするのは、鉢植えで育てられ、盆栽風に仕立てられた姿で、そこまで大きく育つことはまずありません。そのふくよかに膨らんだ塊根からは、緑色〜赤銅色の美しいグラデーションを持つ葉が頂点近くから広がります。そして、この植物が持つ最も魅力的な特徴の一つが、夜に葉を閉じて朝になると再び開くという、まるで自然のリズムに合わせたような珍しい性質です。
- 育成の際の注意点: 日当たりと風通しの良い場所を好みますが、真夏の直射日光下では葉焼けする可能性があるため、適度に遮光した環境で管理するのが良いでしょう。
- 簡単な育成方法: 成長期の夏は土が完全に乾き切る前にたっぷりと水をやり、寒くなってきたら水やりの回数を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで完全に断水して管理します。また、成長期の夏に薄めた液肥を与えると良いでしょう。
★播種について:
- 種子の準備
- 種子の発芽率を高めるために、ぬるま湯に約24時間浸す「プレソーキング」をおすすめします(必須ではありませんが、効果が期待できます)。
- カビ対策として、ダコニールやベンレートなどの殺菌剤を少量加える方もいらっしゃいますが、必須ではありません。
- 用土の準備
- 発芽には、純粋な鉱物性成分を主体としたサボテン・多肉植物用の発芽用土が最適です。
- もし市販品が手に入らない場合は、軽石(45%)、砂(25%)、砕いた発泡粘土(15%)、ゼオライト(10%)、パーライト(5%)、そして少量のバーミキュライトをブレンドして、ご自身で理想的な用土を配合することも可能です。
- 発芽まで時間を要する場合があるため、雑菌の繁殖を防ぐために用土の滅菌処理をオススメします。熱湯消毒や電子レンジでの加熱処理を行い、完全に冷ましてから使用してください。
- この段階では、肥料、殺菌剤、殺虫剤は一切加えないでください。純粋な環境が発芽には最も適しています。
- 種子の植え付け
- 種子を約0.5cmの深さに植えます。
- 用土を強く押し固めないよう、優しく扱ってください。
- 初期の葉の成長は比較的早いため、株同士が密になりすぎないよう、約5cm間隔で播種することをおすすめします。
- 播種後、用土の表面に少量のバーミキュライトを薄くまくことで、保湿効果と発芽促進が期待できます。
- 十分な吸水
- 播種した鉢を大きなトレイに入れ、底面給水でゆっくりと水を吸わせます。用土の色が徐々に変化していく様子を確認しながら、全体が均一に湿るまで吸水させてください。
- 用土が十分に水を吸い上げたら、余分な水はしっかりと排出させます。用土はしっとりと湿っているものの、決して水浸しではない状態が理想です。
- 高湿度の維持
- フィランサス ミラビリスは、原産地の雨季における高湿度環境で発芽するため、播種後は高い湿度を保ってください。
- 高湿度環境を維持するために、ミニ育苗ステーションの利用や、鉢全体をジップロック袋、または密閉できる透明な容器に入れるなどの工夫が有効です。
- 発芽と初期の管理
- 発芽は通常、20°C以上の環境下で約10日後から見られ始めます。
- しかし、フィランサス ミラビリスの種子は発芽に3~4ヶ月と長い期間を要する場合もありますので、忍耐強く見守ることが大切です。多くの種子は2週間程度で発芽しますが、中には2ヶ月以上経ってから発芽するものもあります。
- 発芽をさらに促進するために、加温マットの使用も効果的です。ただし、発芽後の苗が冬に休眠する可能性も考慮し、その後の健全な育成計画を立てておきましょう。
● 発芽率、品種名種小名に対する保証はございません。ショッピングガイドをご確認の上お買い求めください。