★ユーフォルビア ティルカリー(Euphorbia tirucalli)の特徴:
- 原産地: アフリカ東部。またインド原産との説もあります。世界中に移入され帰化しているため、その起源には諸説あります。
- 成長した株の姿: ユーフォルビア ティルカリーは、高さ5~9メートルにも成長する、ユニークな姿が魅力の低木または高木です。その最大の特徴は、濃い緑色に鮮やかに分枝する、多肉質の円筒形の茎。まるでサンゴの枝のように広がる姿は、見る者を惹きつけます。刺を持たない滑らかな茎は、若いうちは長さ6ミリメートル以下の小さな葉をつけますが、成長とともにすぐに脱落し、その美しい茎のフォルムが際立ちます。クリーム色や黄緑色の小さな花は、短く頂生の房状にひっそりと咲き、直径6ミリメートル以下の3裂する可愛らしい果実へと姿を変えます。そして、秋が深まるにつれて、株全体が燃えるような赤や鮮やかな黄色に染まり、まるで海中のサンゴ礁が地上に現れたかのような、息をのむほど美しい景観を創り出します。
- 育成の際の注意点:
- 毒性: 茎を切ると流れ出る白い乳液は、この植物に「ミルクブッシュ」というユニークな別名を与えました。しかし、この乳液は非常に強い毒性を持つため、取り扱いには細心の注意が必要です。発がん作用のあるジテルペンエステル類を含んでおり、万が一目に入ると炎症や激しい痛みを、皮膚に触れると皮膚炎を、誤って口にすると吐き気を催す可能性があります。安全のため、植物に触れる際は必ず手袋や目の保護具を着用し、作業後は丁寧に手洗いを行ってください。小さなお子様やペットがいらっしゃるご家庭では、手の届かない場所での管理を強くお勧めいたします。
- 日当たりと水やり: 夏型植物のため、一年を通して日当たりの良い場所で管理しましょう。暑く乾燥した環境を好むため、水やりは土が完全に乾いてからたっぷりと与え、特に過湿には十分注意してください。
- 冬越し: 耐寒温度は約5℃とされており、冬の寒さは苦手です。気温が低くなってきたら水やりを控え、土を完全に乾燥させることで耐寒性を高めることができます。冬の間は屋内に取り込むなどの防寒対策が必要です。
- 別称:
- 緑珊瑚
- 青珊瑚
- 青瑠璃
- ミルクブッシュ (milk bush)
- インディアン・ツリー・スパージ (Indian tree spurge)
- ネイキッド・レディ (naked lady)
- ペンシル・ツリー (pencil tree)
- ペンシル・カクタス (pencil cactus)
- ファイヤースティック (fire stick)
- アベロズ (aveloz)

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