★ディオスピロス ウィテアナ(Diospyros whyteana)の特徴:
- 原産地: 南アフリカをはじめ、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ザンビア、ジンバブエ、エチオピアなど、アフリカ大陸の広範囲に自生しています。
- 成長した株の特徴: ディオスピロス ウィテアナは、高さ最大13メートルにも達する常緑の低木、あるいは小型の多幹性樹木で、その堂々とした姿が魅力です。幹の低い位置から豊かに枝分かれし、密生した丸い、あるいはピラミッド型の美しい樹冠を形成します。若枝の樹皮は黄緑色からほんのりピンクがかった色合いで繊細な銅色の毛に覆われ、古木になると滑らかな黒っぽい灰色の幹や枝が風格ある表情を見せます。光沢のある革質の葉は深みのある濃緑色で、裏側は明るい色合い、縁には生姜色の毛が特徴的。時折混じる鮮やかな赤やオレンジ色の葉が、全体の美しさを一層引き立てます。春には、毛深い茎から釣鐘型の白からクリーミーイエローの芳香豊かな花を咲かせ(雄花と雌花は異なる木に咲きます)、夏の間中実る果実は肉厚な液果で、熟すと目を引く鮮やかな赤色に染まります。この果実は膨らんだ袋状の萼に包まれており、直径最大2cmほどの可愛らしい球形。果実が落ちた後も数ヶ月間、木に残り続け、その美しい姿を楽しませてくれます。
- 育成の際の注意点:
- 日当たりと土壌: 日なたから半日陰の場所を好み、特に腐植質が豊富で水はけの良いローム質の土壌で、その魅力を最大限に発揮してくれます。
- 成長速度: 比較的成長がゆっくりなため、じっくりと時間をかけて育てる楽しみがあります。
- 受粉: 果実や種子を収穫するためには、本種が雌雄異株であることから、雄株と雌株の両方を一緒に育てる必要があります。
- 用途: 生垣や庭のアクセントプランツとして、また盆栽やコンテナ栽培にも非常に適しています。剪定にもよく反応するため、お好みの樹形に仕立てることも可能です。
- 耐性: 霜に強く、比較的丈夫な性質を持っています。また、ある程度の乾燥にも耐えるため、管理しやすい点も魅力です。
- その他: その芳香豊かな花はミツバチを惹きつけ、熟した鮮やかな果実は野鳥たちの憩いの場となり、庭に豊かな生命を呼び込みます。
- 別称:
- ブラダーナット (Bladder-Nut)
- スワルトバス (Swartbas)
- ムニャヴィリ (Munyavhili)
- ウムカゼ (Umkhaze)
- ウムテナタネ (Umtenatane)
- モフラツァネ (Mohlatsane)
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